REPORT 学生レポート
自分のあたりまえを見直す【韓国語レポート #166】
4月は語学堂の入学式から始まりました。 語学堂には約1,500人もの多様な国籍の学生が在籍しており、実際に共に生活し学ぶ中で、国ごとのさまざまな違いに気づく機会が多くありました。それらは文化や価値観の大きな違いだけでなく、日常の些細な点にも表れていることを実感しました。
例えば、語学堂の授業では「짓다 (名前を付ける)」という語彙を学んだ際に、各国の名前の付け方について意見交換を行いました。日本では漢字を用いることが多く、画数を意識して名前を付ける傾向があるなど、日本ならではの特徴があることに気づきました。
また、試験にまつわる習慣にも国ごとの違いが見られました。韓国では試験当日にわかめを食べると「滑る」という連想から不吉とされており、ベトナムではバナナが同様の意味を持つと知りました。 一方、日本では「とんかつ」を食べることで「勝つ」に通じる縁起担ぎの文化があります。このように、形は異なっても願掛けのような文化が各国に存在することを学びました。
さらに、毎週水曜日お昼の時間に行われる、現地の学生と会話をして韓国語を学びながら交流を深める学校のプログラム「会話スタディ」では、韓国人の学生と日本人の学生がグループになり、そのグループごとにフリートーキングのお題や言語を生かしたゲームなどを準備し発表します。私のグループの発表が今月あり、私は「小さいときどんな遊びが流行った?」というテーマを用意しました。
日本では、「警察と泥棒」と呼ばれる遊びが韓国も「경찰과 도둑(警察と泥棒)」を省略して「경도」と呼ばれ存在することを知りました。日本では「けいどろ」と呼ぶ派と「どろけい」と呼ぶ派が存在するという話をしたとき、韓国人の学生が「同じ遊びでも、韓国では省略の仕方に差がないからおもしろい」と言ってくれました。現地の学生と実際に会話してみることで、日本と韓国は似ているようで些細なことにも違いがあることに気が付くことができました。
そして、会話スタディの先生からは、自分にとって当たり前のことが他者にとっては当たり前ではなく、場合によっては失礼にあたる可能性もあるため、自分の常識を疑いながら対話することが重要であると教わりました。この言葉を通して、異文化理解においては自らの価値観を絶対視せず、相手の背景を尊重する姿勢が必要であると学びました
1ヶ月目は、それまでの「当たり前」が崩れることに不安や戸惑いを感じることが多くありましたが、現在ではその違いを新たな発見として前向きに捉えられるようになりました。未知の文化や価値観に触れることを楽しむ姿勢が身についてきたと感じています。現地で生活することの最大の利点は、実際に現地の人と関わる中でしか気づくことのできない細かな文化の違いを、日常生活の中で体感できる点にあると考えます。
次の1ヶ月も、現地での生活だからこそ得られる学びを大切にし、異文化理解をさらに深めていきたいと考えています。
※学生レポートは、一部補足・修正を加えています。
