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せんせ~、さっきは、ごめんなさ~い♪ 

やってしまった・・・。

先生から叱られてしまった。

悲しくて、いやな気持ち。涙がぽろぽろ・・・

心は、ドキドキ・・・

ただ、ふたりで、向かい合って泣いています。この何ともいえない気持ちを一緒に抱えて。

 

「このお話はもうおしまい!さあ、遊びに行こっか!!」

先生からそう言われても動けなくて、この気持ちのまま、遊ぶなんて無理で。

だから、まだ、そこにいて、しょんぼりと、うつむいていました。

 

そっと先生がその場を離れ様子をみていると、どちらからともなく歩き始め、もう一人はそれに従います。

ゴムチップのテラスに到着した二人。そして、ひとりが、靴を脱ぎ、そこに、ころ~んと身をゆだねると、ころころ・・・ころころと、転がり始めました。

静かにころころ・・・

二人の目が合います。それが合図のように、すぐに靴を脱ぎ、同じように、ゴムチップに飛び込むようにして身をゆだね、転がり始めました。次第に、笑い声が響き始めます。二人の小さな身体が楽しそうに、転がり続けます。

さっきのあの、「嫌な気持ち」も、ポンっとふたりの心から飛ぶ出して、転がってどこかへ去って行ったようです。

「もう大丈夫」

安心して、ほかの子どもたちと遊んでいると、背後から、「せんせ~!!!」と元気いっぱいの声が弾みます。振り返ると、満面の笑みで手をつなぎ、

「さっきは、ごめんなさ~い」「ごめんなさ~い」

「え?」

可愛らしい唇から素直に出てくるその言葉が、まっすぐに届き、心が震えます。

 

「せんせい、だ~いすき」「せんせい、だ~いすき」

「せんせい、だ~いすけ」(クスクス)「せんせい、だ~いすけ」(きゃははは)

 

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抱きついてきて、笑いながら離れます。

そして、恥ずかしそうに、くすくす笑っています。

 

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「神さま~、私は、なんと言えばよいのですか?」

あなたが託してくださった子どもたちは、尊く、素敵で、愛しくて・・・

素敵な言葉を伝えたいのに、心がきゅ~んとなって言葉が出てきません。

 

「いいえ。大丈夫よ。ごめんなさいって言いに来てくれてありがとう」

ありきたりの言葉しか言えなくて。

抱きしめることしかできなくて・・・

 

同じ感情を共有し、一緒に乗り越えた二人は、関係性が深まり、翌日も、

「また、あれしよっか♪ころがろ~」と誘いあって転がっていました。

でも、なんだか、あの時とは違ったようで、すぐに、「やめよっか」と、手をつないで、ブランコへ走っていきました。

もう、昨日のように、あの嫌な気持ちを転がす必要がないことを、あの気持ちがあったから、転がる必要があったことをなんとなく感じた二人でした。

 

また私は、子どもたちから、大切なものを、学ばせてもらったのだと心から感じる美しい出来事でした。

ありがとう・・・