三連休明けの園庭は、深まりゆく秋の実りで豊かに演出され、子どもたちは、うず    うず。

とはいえ、
なんだか、怪しい雲行きの空。雨がぶら下がっています。
空を見上げて思案している側で、すっかり、園庭に出る支度が終わった子どもたちが、靴を履き、テラスに座って、もう、中腰の、前のめり。

これはもう、出るしかないな…。
『行ってらっしゃーい』の掛け声と同時に、
園庭へとダッシュ‼

すると、
滑り台に走り寄る子どもたちの様子が変です。

見てみると、滑り台は、木の葉がてんこ盛りになっています。
なんだか、滑れないや。
と、諦めムードの子どもたち。
と、とんでもない！
先生が、階段を駆け上がり、勢いよく、木の葉へ目がけて、それ～。シュー‼
木の葉にザブーン！
ザザザザー。
あんなに、てんこ盛りだった木の葉は、先生のお尻爆弾で、一つ残らず、滑り台の下へと押し出されました。
それを見るや否や、即座に子どもたちのエンジンがかかり、勢いよく階段を駆け上がって、小さいお尻爆弾が次々に滑りおりて来ます。
口々に、歓声があがります。
降りると、すぐに、また、たっぷりの木の葉を滑り台に投入します。
自然と、木の葉を乗せる役割と、滑る役割とに分かれます。
『それそれ～！』と、威勢の良い掛け声。
あっという間に、木の葉の山。すると、上から、ザブーンと、木の葉に飛び込んで来る。
『今度は、皆んなで滑ろうや』と、何人かで繋がって滑り降りてきます。
お友だちの楽しそうな声を聞きつけて、

『なかまい～れ～て』

色とりどりの笑顔と、木の葉と、カラー帽子が、秋深い園庭に、百花繚乱…。