ある春の日

子どもたちが進級した4月。

戸外遊びの時、Sちゃんが ふと 足を止めて

地面を見つめていました。InkedDSC_0668_LI

 

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「うわぁ~・・・・・・・・」

そう つぶやいて 

じっと見入っています。

Sちゃんが見つめていたもの・・・・

それは・・・風に吹かれて静かに 散っている 桜の花びらでした。

 

これが上から降ってきていることに気づいたSちゃん。

 

Sちゃんは 近くにいた教師にも気づき

花びらを指さして、「いいものみつけたの!」というように にっこりと笑いました。 

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「あっ(見つけた)!!」

空を見上げて見つけた桜の木

Sちゃんは とっても嬉しそう♪

 

その様子を ひとつ年上の年長さんが「?」と見つめていましたが、

Sちゃんの見つけた宝物に気づいて、「あぁ!」とSちゃんとにっこり笑いあって 走り去っていきました。

ことばはなくても わかり合っている なんだか素敵な場面に遭遇し、嬉しくなってしまいました。

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次の日からSちゃんは、朝、園バスを降りると、園庭の真ん中で立ち止まり、じっくりと桜の木の様子を見つめてから、保育室へ来るようになりました。

Sちゃんはきっと 桜の花 風 光 沢山のものに気づき、美しさをあじわっていたのでしょうね!

これから 子どもたちがどんな素敵なことを見つけ、何を感じて過ごしていくのか、それをいっしょにあじわっていけることが楽しみです。

早く、みんなと遊べる日が来るといいな・・・先生たちは毎日、そう祈ってすごしています。