一緒に歩んだ道は…

2017年最後の日となりました。

みなさん ご家族そろって一年の幸せなひと時をお過ごしのことと思います。

 

晴れの日も、曇った日も、雨の日も、雪の日も、風の強い日も…

春の日も、夏の日も、秋の日も、冬の日も…

 

一年中、子どもたちの明るい声が響き渡る幼稚園

♪ある時は一人で~、ある時は二人で~、ある時はみんなで~♪

「歩こうイエスの道を」の曲を何度となく賛美しながら、互いになくてはならぬ一人一人として一緒に歩んだ子どもたち。

 

今年も、新しいお友だちを迎えたり、さよならしたお友だちと たくさんの出会いと別れがありました。

 

2学期…

中国からSくんを迎えましたよ!初めて出会った日、Sくんは、日本語で自分の名前しか話せなかったのです。

お母さんは、家から遠いこともあり、すぐに駆け付けられないのは困難かな…と一旦は入園するのをあきらめようかなと思われました。しかし、Sくんが ”ばいこうようちえんがいい!”と選んでくれたのです。

 

Sくんが入園したばかりの残暑厳しい9月の園庭では、さくら(年長)組さんが、竹馬の練習をしていました。

一年前から竹馬に乗っていたみんなに加わりたくても、裸足にもなったことのないSくん…

 竹馬の練習が始まると部屋の絵本コーナーのソファで園庭のさくらさんをじっと眺めるか、雲梯の上で空を眺めていました。

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遠い空の中国のおともだちのことを懐かしんで”帰りたい~”と思っているのかな…

Sくんのそんな姿を見て、何度切なくなったことでしょう。

Sくんの心が近くにいて痛いほどわかるさくら(年長)組の子どもたち…

 Sくんが「はい!」とか「おはようございます!」と言うと、聞き逃さずに「Sくんが日本語を話した~!」と喜び合う子どもたち。

クラスのみんなから どんどん日本語を吸収していくSくん

 

 

夏が過ぎ…秋になり、そしてクリスマス…

 

歌の大好きなSくんは、クリスマスの讃美歌をあっという間に覚えていきました。

ある日、一つの出来事がありました。

 

その日のこと

クリスマスの劇の練習で…

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Sくんが、突然「家畜小屋ならあいていますよ。さあさあ どうぞゆっくりおやすみください!」と長い自分のセリフを発しました!!!

いつもSくんのセリフを代わりに言ってくれていたTくんは、一瞬の出来事に 二人で一緒に言う”さあさあ どうぞゆっくりおやすみください”のセリフを言いそびれましたよ!

 

みんなは「Sくんが セリフを言ったよ~~~(*”▽”)」と大喜び!

 

みんなの驚きをよそに、何事もなかったかのようにSくんは さりげなく舞台を降りました。

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ピアノを弾いていたY先生も 舞台そでで見守っていたT先生も 涙を流して喜びました。

 

子どもたちが一緒に歩んできた一日一日…

一人一人に尊い道が備えられ、守られてきました。

四方八方ふさがっても、天を見上げていたSくん。

Sくんもそうでしたが、子どもたちは、どんな時にも天を見上げ神さまに祈ることを知っているのです。

祈りながら一緒に歩むことのできた私たちは今感謝の気持ちでいっぱいです。

 

2017年、祈りつつ共に歩んでくださった保護者みなさま、幼稚園のためにいつも覚えお支えくださったみなさまに心から感謝いたします。

どうぞ、これからも ホームページで子どもたちの新しい日々を綴っていきますので ご期待ください!