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前期オンライン授業を振り返って

2020.9.07.Mon

梅光学院大学では「新型コロナウイルス感染症」拡大防止の観点から、前期開始直後からオンライン授業を開始しました(国の緊急事態宣言解除に合わせて、前期の後半からは段階的に対面授業に切り替えました)。

遠隔授業については、収録済みの動画を学生が視聴する一方通行の「オンデマンド型」を採用する大学が多い中、本学ではできる限り対面授業に近いものを提供したいという想いから、すべての授業を「同時双方向型」で実施しました。また、対面授業と遠隔授業の切り替え時にも、大きな混乱なく、スムーズに移行することができました。

※全国大学生活協同組合連合会「大学生・院生向けアンケート」

 

このような同時双方向型の授業やスムーズな移行を可能にしたのは、以下のような取り組みによるものと考えています。

 

① PC必携化と「Microsoft Teams」の活用

2017年度入学者からPC必携化や学内のWi-Fi環境の整備を進めていたこと等、ハード面において全学的に双方向のオンライン授業が可能な環境が整っておりました。
また、本学では学生のICTスキル向上を目指して、新型コロナウイルス感染拡大以前から授業等で「Microsoft Teams(以下、Teams)」を使っていましたが、こうした取組が認められて、今年5月には、日本の大学として初めて「マイクロソフトスクール」に認定されています。

 

② 双方向の遠隔授業のための教員研修会の実施

専任教員に対しては4月上旬から下旬まで、Teamsの操作方法にとどまらず、4~5名のグループに分かれての模擬授業を実施。教員が学生の立場を経験し、声の大きさやスライド・動画の見え方を確認したほか、インタラクティブで質の高い授業をするための工夫について意見交換を行いました。

 

③ オンラインによるチューター面談の実施

本学では少人数の学生に対して一人の教職員が学修や学生生活について指導・助言を行う「チューター制度」を導入していますが、前期個別面談をオンラインで実施しました。この面談では、通信環境やオンライン授業に対する感想等を聞き取りました。また、夏休み期間中の9月には前期の振り返り面談をオンラインで実施予定。学生の不安をできる限り払拭するとともに、授業改善のためのPDCAサイクルを回しています。

 

そして、8月27日(木)にはオンライン授業に関するFD研修会を開催。専任教員が集まり、オンライン授業の振り返りを行いました。

この研修会では、教材の準備や学生のWi-Fi環境について課題が挙げられたものの、「実社会においてリモートワークや遠隔での協業が普及する中、学生時代からオンラインワークの機会を重ねることは、キャリアの観点からみて大きなメリットであると感じた」「空間的な制約から解放されたことで、卒業生や外部のゲストに登壇していただくことが可能となった」「課題提出とフィードバックを授業の時間の中でスピーディに行うことができた」等、従来の対面授業の改善にもつながるヒントを得ることができました。また、各教員の工夫した点についても積極的な意見交換がなされました。

このように本学ではオンライン授業にも柔軟に対応して参りましたが、やはり学生同士や学生・教職員が顔を合わせて行うコミュニケーションやコラボレーションを重視したいという想いから、現時点では後期は新型コロナウイルス感染予防対策を入念に行い、対面授業を実施する予定でおります。しかし、今後も緊急事態宣言が発令されたり県を越えての移動が制限されたりすることがあれば、すぐにオンライン授業に切り替える等、柔軟な授業運営を行い、形態にかかわらず学生満足度の高い授業を提供して参りたいと考えています。

 

※保護者の皆様には封書にて、後期の授業等に関するお便りをお送りしております。また、学生の皆様にはUNIPAの掲示にてお知らせしていますので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。

※この記事の情報は2020年9月7日時点の内容であり、新型コロナウイルス感染の状況により変更となる可能性があります。詳細は必ず最新情報をご確認ください。

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