「あなたのとなりびとをあなた自身のように愛しなさい」これは聖書に出てくる、イエス・キリストの有名な言葉の一つです。私は、この中にある「自身のように」がこの言葉を理解する大事なカギになると思います。この「自身のように」を説明するために、ポーランド出身の天文学者であり、カトリック司祭であったコペルニクスを説明する必要があると思います。彼は当時主流だった地球中心説（天動説）を覆す太陽中心説（地動説）を唱えました。すなわち太陽が地球を中心に回るのでなく、地球が太陽を中心に回るということです。
人を愛することも似ていることだと思います。「自分のように」という言葉は他人を自分のいる場所、すなわち中心において愛することを意味します。私は７年ほど前、生まれて初めて大きな病気を抱えたことがありました。今はほとんど治りましたが、その後からは病気で苦しんでいる人と会うと自分が苦しんだ時を思い出して相手の気持ちを自分に感情移入することが出来るようになりました。だから愛は想像する能力だという人もいます。
相手の気持ちを理解する豊かな心はどのように育つのでしょうか。それは多くの話を聞くことだと思います。聖書の中にはいい話が沢山あります。それは子どもの心を豊かにしてくれます。（園長）