砂場 鉄橋にて

砂場 橋にて

 

子どもが無心に遊んでいる。
その姿は、声をかける余地等なく、ただ、その美しさに見とれるだけ・・。

彼は、毎朝、電車に乗り幼稚園にやって来る。
機関車・新幹線・特急・・・。あらゆる電車や機関車で登園だ。
彼の手のひらにしっかりと握られた、それらのミニカーは、役目を終え、お母さんと一緒に家路につく。

何にでもなれる。何処へでも行ける。何歳にでも、何者にでもなれる。
そんな広い世界の中で生きている子どもたち。

砂場で鉄橋を渡る電車を運転している彼の瞳にはどんな景色が映り、どんな物語が繰り広げられているのでしょうか・・・。