大学院 文学研究科概要


大学院 文学研究科 日本文学専攻/英米文学専攻

概要
学界の第一線で業績を重ねてきた 優れた教授陣による幅広い領域における 高度な専門的講座と徹底した少人数教育で 数多くの専門研究者(大学教員)や 中学・高校教員等を輩出

梅光学院では大学開設10年目の1976年に文学研究科(日本文学専攻・英米文学専攻)博士前期課程(修士課程)を、その2年後に博士後期課程(博士課程)を開設。当時の西日本の女子大学では最初の博士学位を授与できる大学院となりました。本学大学院はキリスト教の精神に基づく人間形成を基盤とし、日本文学、日本語学、英米文学、英語学などの講座を開いています。その特長のひとつは、学界の第一線で業績を重ねてきた優れた教授陣による幅広い領域における高度な専門的講座と徹底した少人数教育。これまで数多くの専門研究者(大学教員)や中学・高校教員、学芸員、司書などを輩出してきた実績を誇ります。 最近では、一般企業で活躍する人もいます。

教育現場に即応できる高い実力をもった教員を養成する
「教職修士コース」「教職コース」を設置

本学大学院では、博士前期課程(修士課程)のカリキュラムに「教職コース」を開設しています。その目的は、今後、より高度な知識と実践力が要求される教育現場に即応できる学力と教育技術を備えた人材を輩出すること。同時に、進む少子化によって厳しさを増す教員採用試験に合格できるだけの学力を身につけることも目標としています。
これらをふまえ、博士前期課程(修士課程)では院生それぞれの志望に合致する次の3コースを設定しています。

文学修士コース(修士の学位が授与されます)

各専攻科目から32単位以上を修得し、修士論文を提出して審査に合格すれば、修士の学位が授与されます。教員一種免許状取得者には、専修免許状が交付されます。

教職修士コース(修士の学位が授与されます)

各専攻科目と教職に必要な科目から合計32単位以上を修得し、教材研究に関する論文を提出して審査に合格すれば、修士の学位が授与されます。教員一種免許状取得者には、専修免許状が交付されます。

教職コース(修士の学位を必要としない人のためのコース)

各専攻科目と教職に必要な科目から合計30単位以上を修得すれば、大学院教職コースの修了証が授与されます。教員一種免許状取得者には、専修免許状が交付されます。授業料は文学修士コースと教職修士コースの半額です(他の納入金は同額)。

数多くの「博士(文学)」を誕生させてきた博士後期課程の
活発な研究活動や学問への高度な取り組み

本学大学院では博士前期課程(修士課程)の2年間で32単位以上を修得し、修士論文の審査に合格すれば「修士(文学)」の学位が授与されます。その後に博士後期課程で3年以上、指導教授の授業および論文指導を受けることで学位論文が提出できます。提出論文が審査に合格すれば「博士(文学)」の学位が授与されます。
なお、本学に博士後期課程が開設された1978年以来、「博士(文学)」の学位が授与された者は22人に達しています。この数多くの"博士の誕生"は、院生たちの活発な研究活動や学問への高度な取り組みの証しといえるでしょう。

取得できる資格

国語/中学校教諭専修免許状、高等学校教諭専修免許状
英語/中学校教諭専修免許状、高等学校教諭専修免許状

募集要項
大学院の募集要項についてはこちら(PDFファイル)をごらんください。
外国人留学生の大学院募集要項についてはこちら(PDFファイル)をごらんください。



教授陣
日本文学専攻

宮田 尚 教授 文学博士
研究テーマ/『今昔物語集』研究
専門は説話文学。特に『今昔物語集』。主著『今昔物語集震旦部考』(勉誠出版)。震旦部を視座として、『今昔物語集』成立過程の解明を目指したもの。これは一貫した研究テーマ。
学生、あるいは一般読者を想定した論文も多数。授業では『今昔物語集』を中心に、古典の面白さを説くことを心がけている。現在は『今昔物語集』のモチーフ索引作成の試みを続けている。

北川 透 教授
研究テーマ/近代・現代文学研究
専門は日本近代・現代文学。著作としては、北村透谷、萩原朔太郎、中野重治、小林秀雄、中原中也などの詩と批評をめぐる近代詩史論関係、また、「荒地」派を起点とする戦後の現代詩の批評や研究、さらに詩的レトリックなど表現論が多い。最近は近代文学と戦争のテーマを中心にした太宰治論を書き継いでいる。授業は、大江健三郎、三島由紀夫の作品論や萩原朔太郎の全詩の解読に挑んでいる。

佐藤 泰正 教授 文学博士
研究テーマ/夏目漱石研究
専門は日本近代・現代文学、キリスト教文学。夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、宮沢賢治、中原中也、遠藤周作などを中心に著作が多いが、村上春樹やよしもとばななといった現代作家も論じる。宮沢賢治賞受賞。
主著に『夏目漱石論』(筑摩書房)、『佐藤泰正著作集』(全13巻 翰林書房)など。

中野 新治 教授 学長
研究テーマ/日本の「近代化」と文学
専門は日本近代文学。明治・大正期の詩歌、散文、評論を対象として研究を進める。北村透谷、森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、高村光太郎、萩原朔太郎、中原中也などについて論文多数。特に近年は宮沢賢治を集中的に研究している。
著書に『宮沢賢治・童話の読解』(翰林書房1995年度宮沢賢治賞奨励賞受賞)、『近代日本と北村透谷』(共著 翰林書房)、『文人短歌』(共著 朝文社)、『キリスト教文学を読む人のために』(共著 世界思想社)など。

関 一雄 教授
研究テーマ/日本語学研究
専門は日本語学。特に、平安時代を中心とした文体史の研究。主として和文と訓点資料に用いられた語彙の対比分析。鎌倉時代の説話文学・中世王朝物語の用語の分析をもとに平安時代の語彙を逆照射し、文体という化粧の蔭に隠れて見えにくい語彙(日常的語彙)への接近を試みる。
著書に『国語複合動詞の研究』(笠間書院)、『平安時代和文語の研究』(笠間書院)、『一の坂川/姫山 国語国文論集』(共著 笠間書院)など。

岡田 喜久男 教授
研究テーマ/『万葉集』研究
専門は上代文学。「記紀歌謡」の比喩表現や類同歌の研究、『万葉集』の第三期の歌人、大伴旅人、山上憶良、山部赤人、高橋虫麻呂などについて論文がある。
主要論文に「高橋虫麻呂伝説歌考」、「山部赤人論」、「万葉集における〈みやび〉の発生と展開」、「大伴坂上郎女論」など。

倉本 昭 講師
研究テーマ/近世文学研究
専門は和学者の学芸史に関する研究。御師階級出身の和学者・荒木田麗女のほか上田秋成らの文芸活動を時代思潮の中で再検討する。
著書(共著)に『近世文学研究の新展開』(ぺりかん社)、『日本古典文学研究史事典』(勉誠社)など。主要論文に「国学者と画論」、「上田秋成「ぬばたまの巻」の再検討」、「安井家蔵荒木田麗女書簡」など。

安道 百合子 講師 博士(文学)
研究テーマ/源氏物語古注釈の研究/国語教育講義(古文)
専門は中古・中世の物語文学。特に平安時代後期以降の物語を対象として、『源氏物語』からの影響や物語創作の方法などを研究する。授業では、『源氏物語』の古注釈資料を読み解くとともに、平安後期以降の『源氏物語』受容のあり方や、古注釈の史的変遷について考察する。また、教職を志す学生対象の授業では、中学高校の古典教材を読解し、教授の方法について考察する。
主な出版物(データベースCD-ROM)に『吾妻鏡』、『歴史物語』(共著 岩波書店)。

中尾 健一郎 講師
研究テーマ/中国古典文学研究
専門は中国古典文学。六朝・唐代の詩文、特に陶淵明、白居易の詩歌。近年は唐代及び宋代の都市において行われた知識人の創作活動について研究している。
主要論文に「陶淵明『読山海経』詩に見える『楚辞』の影響」、「杜甫献賦考」、「白居易の長安新昌里邸について」、「白居易と洛陽」、「司馬光の洛陽退居生活とその文学活動」など。

英米文学専攻

吉津 成久 教授
研究テーマ/アイルランド文学
専門は20世紀英米文学。特にケルト・アイルランド文学。国際アイルランド文学会を本学で2回主催。 NHKのTV番組「地球に好奇心」で小泉八雲と故郷アイルランドとの関わりをめぐる企画をプロデュースした。授業では、ケルト・アイルランドの伝統楽器の演奏を取り入れ、研究と実践を結びつけている。
著書に『二十世紀英文学の出発 バトラーからジョイス、ロレンスへ』(前野書店)、『アメリカ詩の原点』(学書房)など。

向山 義彦 教授 Ph.D.
研究テーマ/イギリス詩
専門は英文学思潮。特にブラウニング、テニスンの詩を中心とするヴィクトリア朝時代の思潮。英文学思潮は人と神と自然の関係を見定めようとする神義論の諸相の流れとみることができ、授業ではこの流れに沿ってそれぞれの時代思想を代表する作品を読む。
著書にBrowning Study in Japan: A Historical Survey with a Comprehensive Bibliography(前野書店)。論文に"The Influence of Works by Robert Browning and Oscar Wilde upon Akutagawa's Short Story "In the Woods""など。

山本 和之 教授
研究テーマ/英語学・言語学
専門は英語学・言語学。語彙機能文法による日英語の対照研究を行ってきたが、最近では、言語表現を支える認知基盤の日英語比較を行っている。授業では、日英語から具体例を取り上げ、人間がどのように外部世界を捉えているかを考察している。
著書・論文に『日英語の分析と対照研究』(窓映社)、"Locative Inversions in English and Japanese"、「言語表現から見た時・時間」など。

加島 康司 教授 大学院主任
研究テーマ/英語学
専門は英語学。特に時制の観点から文脈と関連づけた語法研究を行っている。授業ではイギリスの英語学者G.N.Leech著Meaning and the English Verb をテキストにし、英語の時制、法助動詞が持つ意味を中心に英文法、英語語法について考察する。
主要論文は「未来進行形の語法」、「Since節における時制上の問題点」、「as if (as though) 節における時制」など。

リンダ K. スペター(Linda K. Spetter)教授 Ph.D.
研究テーマ/アメリカン・フォークロア
専門は民俗学。神話と説話の相互関係や多数のアメリカ民話に関する研究を行っている。授業では、テキサス州の新聞社での経験を活かし、学生に民話の収集、分析・研究、そして編集から発表に至る作業を行わせる。
博士論文は"The Interrelationship of Myth and Legend in a Mexican-American Community: The "La Llorona" Legend as an Inversion of the Adam and Eve Sacred Narrative"

島 幸子 特任教授(Ph.D 社会科学)
研究テーマ/児童英語教育法
専門は1.小学校英語 2.一般児童英語 3.英語4技能同時習得法
主要著書1.「サウンドで学ぶ生きた英語」1986年 新日本教育図書 2.「えいごワン・ツー・スリー」2006年 フォーラムA 学位論文「Foreign Influences on Japan from Early Times to the End of the Meiji Era」

力丸 晃 講師
研究テーマ/英語教育
専門は英語教育。特に、英語授業の効果的プログラミングを研究している。中学校・高等学校での英語の授業は「前時の復習」から「まとめ」に至るまで、すべてのプログラムに連続性がなければならない。授業では30年間の中学・高校での教鞭経験を生かし、教案作りから、各分野の授業のあり方までを実践と討議を通して考えていく。

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