
スケッチ2「子どもの自己認識は大人が作る!?」:丹羽智美先生(発達心理学・青年心理学)
2回目の登場は、ご専門が発達心理学の丹羽智美先生です。先生は、子どもの自律には親子の愛着関係が基礎になっているという立場で研究しておられます。そんな丹羽先生が、子どもについて書いて下さったのは、"大人からみえる私、子どもの私が選んでいる私"についてです。「明るく、積極的で、友達が多い子ども」が、多くの場合、学校の先生が好きな、安心する子どものようです。子どもは、なりたい自分や見つけてほしい自分を持ちつつ、自分で考えて自分を表しているのだけれど...。そんな気持ちを、書いていただきました。
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私の小学校時代の通知表には毎年同じことが書かれていました。
"積極性に欠けます。"おとなしい。"
元気で明るく、積極的であることが望ましいことはわかりましたし、そうなれば先生や親からの評価が高くなることは察せられました。しかし、元気で明るく、積極的である必要性を感じませんでした。そうあることは、自分にメリットをもたらさないと思っていたからです。相対的に見て、元気で明るく、積極的であればクラスで目立ってしまい、良くも悪くもクラスメイトからの評価にさらされます。それで一喜一憂するのが嫌だったのです。そのため、目立たず静かに過ごすのが一番と思っていました。それでも、望ましい特性を持てない自分自身が嫌で、自信が持てなかったのです。
ところが中学生になって、ある先生とお話ししていたときに、先生が何気なく「智美ちゃん、明るいよね。」とおっしゃったのです。先生という立場の人に初めてそう言われ、すごくうれしかったのを覚えています。自己認識がちょっとだけ変わった瞬間でした。
このエピソードは私にとって小さな転換点となったよい思い出です。今では自分自身に対する戒めになっている思い出でもあります。私はどのような言葉を使って、どのような影響を与えているのか、思い出すたびに考えさせられます。






























