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ただいま留学中(アイルランド編③)(10/03/02)

                     英米文学専攻 修士課程一年 末國和子

 春学期が始まり、早1ヵ月月経ちました。今日は(2月21日)、朝起きてみるとグラウンドにうっすら雪が積もっていました。秋学期は、寒さと雨の多さに閉口していたのですが、1、2月は午前中晴れていたかと思うと、午後から突然みぞれが降るということも珍しくありません。本当に春が来るのが待ち遠しく感じられます。

 昨年12月、前期(秋学期)が終了する前、こちらの大学の先生からレポート提出期限の柔軟な対応策を示していただいたお陰で、クリスマス、お正月と併せて1ヵ月程の休暇が取れることになり、骨休めのために、一時帰国いたしました。慣れない寮生活とレポートとで神経がすり減っていたため、この1ヵ月の休息は本当に有難く感じられました。炬燵に入って、鍋を囲み、暖かな湯船に浸かることの幸せをつくづく感じました。

 ただこの間、もう一つのレポート'James Joyce'が残っていたため、頭の中はどんなトピックにしようか、と絶えずそのことでいっぱいでした。
 ダブリンに戻って、顔見知りになった社会人学生に「Joyceについて書くのは難しいですね。」 と言うと、「私たち Irish でさえ Joyce は難しいんだから、わかるよ、その気持ち! 無理もないよ!」という答えが返ってきて、何だかほっとしました。
 必死の思いで書いたレポートを、写真のJoyce像はどういう風に受け止めてくれたでしょうか?こちらの苦労はどこ吹く風、のように視線は空を見つめています。

 春学期は、インターナショナルの学生は総勢27人でスタートとなりました。寮の8畳ほどのキッチンは夕飯時には学生でひしめきあって(?)いま す。 少し時間をずらさなければ十分な空間がありません。さしずめ今学期は、食のサバイバルゲームに打ち克つことを目標に掲げねばなりません。 その27人の国籍を数にすると12ヵ国になりました。

 ある時、談話室で雑談していたら、段々頭が痛くなってきました。それぞれのグループがそれぞれの言葉で話していて、聞きづらくなるとますます大きな声になり、思わず部屋から出てしまいました。ふとこれが、バベルの塔の物語そのものではないかと思った瞬間でした。
 寮での私たちの共通言語は英語ですが、その昔はどのような言語で意思の疎通を図っていたのだろうかと、頭を抱えながら自室に戻っていきました。

 春学期は秋学期に比べて季節もいいし、期間も1ヵ月長いので学生数も多いらしいのですが、3月にイースターホリデイがあり,皆どう過ごそうかと計画をたてています。
 それに先立ち、先日、ミサ「Ash Wednesday」がありました。キリストの復活祭前46日目の水曜日に信者の頭に聖灰で十字架のしるしをつけるミサとのこと。社会人学生が私に額を見せ、内容を丁寧に説明してくれました。学生たちも授業の合間のミサに聖灰をいただいていました。

 今学期、またレポートに追われることになりそうですが、イースターホリデイの頃、前学期に仲良くしていたハンガリーやチェコの学生のところに行こうと考えています。しっかり充電してこようと思っています。

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