働く母へ…

『幼稚園の先生』だって、おうちに帰ればもちろん一人の『母親』です。そんな母親としての某先生とその娘さんとの素敵な関係を少しだけ、おすそ分けしてもらいました。

 

oyako01「かあしゃん、かあしゃん」そう言いながら私の後ろをいつもついて回っていた甘えん坊で泣き虫の娘・・。
お母さんが働く事になり、毎朝、大泣きしながら彼女は、保育園へ・・。
「かあしゃんがいい!!かあしゃんがいい!」と首に、必死でしがみついてくる小さくて、ふわふわで、細い腕・・。
その愛しい腕を引き剥がし、「おねがいします!!」と先生に託し、走って車に乗り込む・・。
首に残る痛み、なんだか、無性に泣けてきて、わんわん泣きながら運転し、職場に向かう。
「先生、この子、泣き虫なんです。甘えん坊なんです。優しくしてくださいね。抱っこしてやってくださいね。」心から溢れそうな言葉を全部飲み込んだ胸はパンパン・・。

月日は流れ、娘は成長していき・・・。
字が書けるようになる・・。電話できるようになる・・。
携帯の留守電には、「お母さん、今帰ったよ。お仕事がんばってね!」の可愛いメッセージが毎日吹き込まれ、くじけそうになった時には何度も繰り返し再生し、支えられた。

そして、ある日、「交換日記しようや」と娘からの提案で始まった、懐かしい交換日記。
他愛も無い事ばかりを書きながら、お互い、繋がっているよろこびを感じ、暖かい気持ちになった。文字から伝わる気持ち・・・。

いつのまにか、私たちには交換日記は必要なくなり、自然消滅・・。
遅くに帰宅すると、絵と共に、手紙が置いてある。
私たちの、歴史のかけらは、すべて、100円均一の、A4のファイルに入れて保存している。16歳の今では、14冊目になった。
ただ入れるだけ!!この手軽さで続いている。
手紙だけではなく、珍回答の笑えるテストや通知票なんかも、全部そこに、ほい、ほい!!
老後に見返すのが楽しみです。作品は写真にパチリ!!そして、ほい!!
泣いたり、笑ったり、心配で胸が張り裂けそうになったり、こんなお母さんになるはずじゃなかった なんて自分を責めたりしながら、紡いできた日々・・。
でも、大丈夫!!子どもは、手持ちの力や、神さまからいただいた賜物をつかって、ちゃんと成長していき、お母さんとの世界から羽ばたき、世界を広げていく。

中学校の卒業にあたり、手作りキーホルダーを学校で作ったからと、
「お母さん、今までありがとう。これ、気に入ってもらえると思うよ。」とプレゼントされ、ウルウルしながら、開けてみると・・。

 

 

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確かに、私が好きそうなキーホールダーが…。さすが!!
題して「おじさんの、微笑み・・」  ふふ。

ちゃんと?成長していました。