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  ウィーン音楽科海外研修旅行  3/23(金)〜31(土)
 
 2007年3月23日より8日間、第2回音楽科海外研修旅行が行われました。ウィーンでは、公開レッスン、クアハウスでの音楽鑑賞、ウィーン楽友協会ホールでの演奏会、プラハでは、ヴィクトリアス教会での演奏会と今回も音楽が盛りだくさんの音楽研修旅行となりました。
 公開レッスンは音楽科生、音楽科卒業生の2名が受講。講師のフライシュマン氏(元ウィーン国立音楽大学教授)の演奏技術はとてもすばらしく、通訳が必要ないほどわかりやすく説明して下さいました。演奏した生徒、同窓生ともに、“Prima!”(素晴らしい) , ”Sehr Gut! ” (たいへん良い)と連呼され、演奏レベルの高いレッスンを受けることができました。
  また、ウィーンフィルによるニューイヤーコンサートが行なわれる「ウィーン楽友協会ホール」では、クワイヤーチャイムの演奏(高校音楽科生徒)、本校音楽科卒業生の松岡美絵さんによるピアノ独奏、合唱(同窓生の方々といっしょに)というプログラムを披露しました。曲が終わるごとに拍手がなり止まず、3階からは、身をのり出して演奏を見る方、ステージのそばまで来て質問される方、楽器の説明を聞きたい方など大好評のうちに演奏は終わりました。出演している生徒たちは、演奏中、このホールの響きの良さや残響の長さ、あたたかい観衆の反応、演奏の出来、それら全てに感動し、ここで大きな宝物を得たようでした。
 直に、西洋音楽に触れ、耳で、体で音楽を感じた、本当の音楽のための研修旅行でした。                                                 

(満嶋)

研修旅行へ行って  高三音楽科 生徒  
 今、私の生活している世界はなんとちっぽけなものなんだろう、と思わずにはいられないほどスケールの大きな旅でした。なぜなら、かつてモーツァルトや、ベートーベンという音楽家たちが生きたウイーンの町を歩き、風を感じることができたからです。それだけでもう胸がいっぱいだったのに、その上数々の音楽を聴くことができ、至福の時でした。
 公開レッスンで、私はシューマンの「クライスレリアーナ」を」初めて聴きました。メロディーと和音とが織り成すその世界に、私は魅了されました。あぁなんて美しいんだろうと心の中で何度つぶやいたことでしょう。シューマンのピアノ協奏曲は以前から大好きだったのですが、ますますシューマンに興味がわいてきて、他の曲も知りたくなって、私も弾きたいと思いました。  
 サロンコンサートでは、独特のリズムを持つウインナーワルツを聴きました。楽器同士で会話をしているようなかけ合い、息のピッタリ合ったアンサンブル、まるで音楽が生きているように感じました。それに合わせて踊るバレリーナの動きは、うっとりするほどしなやかで、ぱっと華やかさに包まれたようでした。観客と演奏者とで、共に音楽を楽しんでいる、そんな空気が私を心地良い気持ちにさせてくれました。
 また、演奏する立場として、あの楽友協会のホールに立てたことは、一生の思い出です。クワイヤーチャイムは、アンサンブルが楽しくて自然と笑顔がこぼれました。合唱も緊張で足をがくがくさせながらも、遠くまでのびていくような響きと日本の風景を伝えたいと思って歌いました。だから、あの暖かい拍手をいただいた時はとてもうれしかったです。舞台のそでへと退場し、まだ興奮状態で意識がもうろうとする中、ブラームスと同じステージに立ったのだと思い、感無量でした。
 今回の旅で私は本物とたくさん出会うことができました。それは音楽だけにとどまらず、美術の分野においてもです。私は、美術史美術館に行きました。心の中に、佐藤泰正先生の講演を聞いた時の「本物は、それが持っている世界が立ち上がってくる」という言葉が残っていましたが、まさに私はそのことを体感しました。絵には一枚一枚ドラマがあり、どれもとても静止画とは思えないほど生き生きしています。じっと立ち止まって見ると、人物の動作や表情が私に語りかけてくるようで、また花を見ても花びらがひらっと落ちてしまいそうなほど繊細で、決して画集では味わえない、不思議な感覚でした。
  こうして、地球の裏側、はるばるウイーンへ行って、様々なものを肌で感じることができて、私は最高に幸せです。その中で、気づいたのは、合唱をした時、私がウイーンの人に日本の心を伝えたい、ここを聴いてほしいと思ったように、どんな曲にも絵画にも、それを創った人の思いが宿っているということです。それが見る人、聴く人の心に届いた時、感動が生まれるのかも知れません。私は、そんな、心ゆさぶられる感動を味わいました。再び日常の生活へと戻った今、聴く人に、私からのメッセージが伝えられるような演奏をしたいと思うようになりました。その裏側にあるあの思い出が、私の大切な宝物です。
 
      研修旅行の様子をこちらからご覧いただけます。
 
 
梅光女学院高等学校・中学校


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